アキレスの第3四半期連結決算 収益が大幅に改善

2013年02月18日

ゴムタイムス社

 アキレスの13年3月期第3四半期連結決算は、売上高601億7100万円、前年同期比0・5%減と小幅ながら減収となったが、収益面は営業利益16億7500万円、同46・3%増、経常利益21億3000万円、同55・6%増、四半期純利益9億2900万円、同246・9%増の大幅な増益決算となった。
 〈シューズ事業〉
 「瞬足」は好評の女児向け「瞬足ダンス」に加え、新たに男児向けカテゴリーとして、アクションスポーツに対応する「瞬足エクストリーマーズ」を投入、「アキレス・ソルボ」は、婦人向けが堅調に推移したことに加え、紳士向けのラインナップを一新し、百貨店を中心に支持を得た。しかし、シューズ事業全体では「スケッチャーズ」の契約終了もあり、前年売上げを下回った。
 以上の結果、同事業の売上高は135億900万円、同9・6%減、営業利益は10億300万円、同4・7%増となった。
 〈プラスチック事業〉
 車輌内装用資材は、中国での車輌減産の影響があったが、欧米メーカー向けの受注回復およびラミネート分野での新規受注により前年売上げを上回った。フィルムは北米事業が文具用や医療関連で堅調に推移し、農業資材分野は前半の風害対応により、増収となった。建装資材は、後半の市場回復に伴い、ほぼ前年並みを確保した。引布製品は、東日本大震災の影響により、官公庁向け防災対策品であるエアーテントおよびボートが好調に推移した。
 以上の結果、同事業の売上高は267億8500万円、同6・1%増、営業利益は9億4600万円、同45・7%増となった。
 〈産業資材事業〉
 ウレタンは、インテリア製品の「エアロンムマック」を拡販、断熱資材のボード製品は屋上分野向けを中心に販売が伸びた。パネル製品も仮設ハウス向けが好調に推移したが、システム製品の戸建分野でのエコポイント特需の反動があり前年売上げを下回った。静電気対策品は、電子部品業界の再編と国際競争拡大が進み、国内ユーザー向けが苦戦、海外事業も低迷した。
 以上の結果、同事業の売上高は198億7600万円、同2・1%減、営業利益は14億6400万円、同4・4%増となった。
 通期の連結業績予想は、売上高820億円、営業利益20億円、経常利益24億円、当期純利益13億円の増収増益を見込んでいる。

 

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