東洋ゴム工業の2012年12月期決算は、売上高2911億1000万円、営業利益156億5000万円、経常利益136億4500万円、四半期純利益は132億180136億円0万円となった。昨年度から決算月を変更し9ヶ月決算だが、いずれも過去最高益を更新した。
同期間ベースで比較すると売上高で111億円、経常利益で46億円の増収増益となった。
経常利益段階での増減要因は、原材料価格で70億円、為替の影響13億円、工場コスト合理化1億円、など合計83億円がプラス要因となり、販管費の増加23億円、営業外損益11億円、金融収支2億円など計37億円がマイナス要因となり、差し引き46億円の増額となった。
タイヤ事業の売上高は2287億4400万円、営業利益130億1400万円で、同期間ベース比較で増収増益となった。新車用は震災反動による自動車生産増加に伴う需要の拡大、装着車種の販売が好調であったことにより、販売量・売上高とも順調に推移した。
国内市販用タイヤ全体では、降雪による冬用タイヤの販売が好調に推移したこともあり、販売量・売上高とも順調に推移した。
地域別では北米、欧州、中国ともに売上高は前期並み。東南アジアでは、マレーシアでの拡販もあり販売量・売上高とも順調に推移した。その結果、海外市場全体では販売量・売上高とも前期並みとなった。
ダイバーテック事業の売上高は623億4300万円、営業利益は22億2800万円で、同期間ベース比較で増収増益となった。
主力の自動車用防振ゴム及び自動車用シートクッションは、震災やタイにおける大洪水の影響から回復したが、中国における日系自動車メーカーの減産や国内におけるエコカー補助金制度の終了後に需要が減少したため、売上高は前期並みとなった。
鉄道車両用空気バネ及び鉄道車両用防振ゴムには、海外向け及び国内補修市場向けへの販売が好調であったため、売上高は順調に推移した。
通期の連結業績は、売上高3600億円、営業利益220億円、経常利益190億円、純利益120億円を予想しており、売上高、営業益、経常益ともに過去最高になる見通し。
同期間ベースの比較では12年度比で売上高283億円の増収、経常利益で36億円の増益を予想している。
増益要因は為替で50億円、原材料19億円、コスト合理化18億円などで合計95億円がプラス要因となり、販管費の増加24億円、工場立上コスト20億円、金融収支11億円などがマイナス要因となり、差し引き36億円の増益予想となった。
2013年02月18日