ニチリンは19日、ニチリンタイランドの出資持分を34%から40%とし、7月1日から連結子会社化すると発表した。
同社では、既にベトナム、インドネシアに生産拠点、インドに販売拠点を連結子会社として有し、ニチリンタイランド社を含めてアセアン地域内でのシナジーを発揮してきた。同社の子会社化により、アセアンをひとつの拠点と見て、経営方針に沿った戦略的な運営を行う方針。
子会社化においては、同社は新株式300株(10%)を発行し、これを全株、
同社が引き受けることにより、当社持分比率を現在の34%から40%へと引き上げる。
また、カナダ子会社であるNICHIRIN INC.(以下NNI社)を、6月30日をもって、閉鎖する。
NNI社は、同社の最初の海外拠点として、昭和62年2月に設立。順調に業容を拡大してきたが、カナダ国内のビジネス縮小と北米拠点の再編などの北米事業戦略に伴い、平成23年2月には生産を休止し、北・南米地域での営業・技術活動の拠点、同社の既存顧客へのデリバリー拠点として、その事業内容の改革を進めていた。
経営資源を集約し、一層の北米事業の強化と安定した収益基盤の確立を図るため、NNI社の事業の閉鎖を決めた。
なお、NNI社の事業については、テネシー子会社 ニチリンテネシーにすべて移管し、カナダにおいては、NNT社の支店または営業所を設け、営業活動を継続する。
2013年02月20日