ニチリンの2012年12月期連結決算は売上高が376億5200万円、前期比12・5%増、営業利益は11億7200万円、同80・5%増、経常利益15億3600万円、同165・8%増の増収増益。当期純利益は7億2900万円となった。
日本における売上高は276億4400万円、営業利益は生産の拡大に対し要員管理に努め、固定費の増加を抑えた結果、1億8200万円。北米の売上高は87億1100万円、営業利益はロボット化の生産性改善の効果等により1900万円、中国の売上高は62億5900万円、営業利益は材料価格の上昇や人件費増加等もあり5億1500万円、アジアの売上高は二輪販売の好調や4月設立のピーティーニチリンインドネシアが本格的に製造販売を開始したことにより42億9100万円と大幅に増加し、営業利益は5億4400万円となった。欧州の売上高は財政・金融危機による経済の冷え込みが続いた影響で10億9300万円、営業損失7300万円となった。
次期の業績見通しは、国内生産はなお厳しさが予測されるものの、北米および拡大を続けるアセアン地域を中心とする新興国での販売増を見込み、連結売上高400億円、収益面ではグループを挙げての生産性向上、世界最適生産を考慮したグループ相互の補完体制と物流効率の最適化、北米事業の収益基盤強化、アセアン拠点の更なる競争力強化、ブレーキホース事業のグローバルでの優位性確保などへの取り組みを、環境変化に対してスピード感をもって対応し、営業利益22億、経常利益22億、当期純利益10億円を見込んでいる。
2013年02月21日