日本ゼオンは20日、独自に開発したエマルション製造技術を用いてポリイソプレンエマルションの製品化に成功し、製品名を「NipolMEシリーズ」として上市した。
新製品は日本ゼオンのポリイソプレンゴムを原料として生産される。Nipol MEシリーズは非常にしなやかでフィット感ある製品の作成が可能で、天然ゴムと同等の引張強度、引裂強度を要求される用途への展開が可能となる。
また、このシリーズは、天然ゴムラテックス由来のタンパク質を含まないことから、近年ますます高まりを見せるタイプⅠアレルギーへの懸念を背景として、手術用手袋をはじめとする天然ゴム製医療器材の代替材料として期待されている。
同社では手袋市場における技術開発はもちろん、多様なエマルション製品を継続的に開発し、徹底した品質管理と安定した供給体制を目指していく。
2013年02月21日