クリヤマHDの2012年12月期連結決算は、北米事業及び産業資材事業の堅調、スポーツ施設資材事業の好調を受け、売上高331億5900万円、前年同期比5・4%増、営業利益18億4200万円、同16・9%増、経常利益20億2600万円、同7・2%増の増収増益となった。当期純利益は12億8700万円で同4・7%減となった。
〈北米事業〉
各種ホース(産業用、農業用、飲料用等、多種多様なホースを取扱)の販売は堅調に推移し、現地通貨で過去最高の売上高と営業利益を確保。売上高は142億3100万円、同6・6%増、営業利益は11億6300万円、同7・3%増となった。
〈産業資材事業〉
プラント用資材の販売が伸び悩み、同事業の売上高を押し下げたものの、建機顧客向けの量産機械用資材の販売が好調な他、商品販売構成の改善により益率が向上した結果、売上高は80億3500万円、同0・2%減となり、営業利益は9億7600万円、同5・2%増となった。
〈建設資材事業〉
公共投資向けである道路橋梁用資材の販売が減少したものの、商業施設等で使用される「スーパー・マテリアルズ」(セラミックタイル)や歩道や鉄道施設等で使用される「ブレイルタイル」(点字タイル及びブロック)等、民間投資向け商材の販売が好調であったことから、売上高は70億4600万円、同0・1%減、営業利益が7200万円、同52・7%増となった。
〈スポーツ施設資材事業〉
モンドターフ(人工芝)は価格競争激化に伴い、厳しい受注環境が続いたものの、「スーパーX」(全天候型舗装材)は東北復興のための改修物件が増加した。この結果、売上高が21億6000万円、同38・0%増となり、営業利益は2億8000万円、同86・2%増となった。
〈その他事業〉
中国事業の建機顧客の中国現地生産に伴うOEM部材の受注増に加え、ホテル事業のインターネット販売による売上増加に伴い、売上高は16億8600万円、同15・8%増となり、営業利益は3800万円、同494・9%増となった。
通期の連結業績予想は、売上高350億円、前期比5・5%増、営業利益20億円、同8・5%増、経常利益21億円、同4・9%増、当期純利益14億円、同10・8%増の増収増益を見込んでいる。
2013年02月21日