三洋貿易の2013年9月期第1四半期連結決算は、売上高は123億9500万円、前年同期比4・4%増となった。利益面については販売費及び一般管理費の増加もあり、営業利益は5億8300万円、同18・0%減、経常利益は6億8200万円、同10・0%減の増収減益となった。四半期純利益は3億5800万円、同2・8%減。
〈ゴム・化学品〉
ゴム関連商品は、主力の自動車関連・情報機器関連向けの合成ゴムや副資材が低調に推移したが、医療関連向けを始め特殊輸入商品は順調に推移した。化学品関連商品では塗料・インキ・建材関連向けが堅調に推移したほか、特殊可塑剤や香料の輸入、電子材料の輸出などが好調となった。この結果、売上高は58億5900万円、同0・9%減、営業利益は3億100万円、同10・6%増となった。
〈機械資材〉
機械・資材関連商品は、主力の飼料用ペレットミルや木質ペレットミルは堅調に推移したが、飲料用ホットメルトは伸び悩んだ。産業資材関連商品は自動車内装用本革に加え、シートヒーターやランバーサポート等の機能部品が好調に推移した。科学機器関連商品では摩擦・磨耗試験機が堅調な一方で、バイオ・環境関連機器は低調。この結果、売上高は26億6700万円、同26・3%増、営業利益は2億7800万円、同19・8%減となった。
〈海外現地法人〉
Sanyo Corporation of Americaは、吸水性樹脂や自動車関連商品が好調だが工業用フィルムが低調に推移し、売上高は前年並みながら営業利益は減少した。三洋物産貿易(上海)有限公司は尖閣問題が影響し、主力の自動車関連商品やゴム関連商品が低調で前年を大きく下回った。San―ThapInternationalCo.,Ltd.(タイ)はゴム関連商品を中心に堅調に推移し、洪水の影響を受けた前年同期から回復した。この結果、売上高は18億3100万円、同10・9%減、営業利益は1500万円、同67・1%減となった。
〈国内子会社〉
コスモス商事は地熱関連部門の機材レンタルが好調で前年を上回る業績となった。ケムインターも韓国向け液晶・半導体関連商品が好調に推移し前年を上回った。一方、アロマンは国内半導体業界の不振および空洞化の影響を受け業績は低迷し、前年実績を大きく下回った。この結果、売上高は19億8800万円、同15・1%増)、営業利益は5200万円、同65・5%減となった。
通期の連結業績予想は、売上高が535億6200万円、前期比11・4%増、営業利益は22億9300万円、同2・0%増、経常利益は23億9900万円、同1・4%増、当期純利益は12億9900万円、同14・3%増を見込んでいる。
2013年02月13日