三友工業 ゴム射出成形機 タイと日本でサポート体制が充実

2013年02月26日

ゴムタイムス社

 タイ工場が好調

 三友工業㈱(愛知県小牧市・野畑年弘社長)はゴム射出成型機やその付帯設備を製造販売する化工機事業をはじめ、自動化事業、環境事業、エネルギー事業の4つを柱に展開している。
 昨年の化工機事業の業績動向は「昨年9月の中国問題で受注が厳しい状況になったが、タイ等海外関連の動きは好調に推移した。今期はタイをはじめ、インド・インドネシア等の東南アジア諸国に進出している企業が多いので、東南アジアへ拡販をしていき、特にアフターサービス体制を重視していく」(同社)。
 同社の化工機事業のゴム射出成形機で生産された製品は自動車用部品、事務機器用ゴム部品、建物・高速道路用に使用する免震ゴム等幅広く展開している。特にゴム射出成形機「VRシリーズ」を国内販売の柱とし、販売強化を図っている。
 また2012年にタイにゴムの射出成形機の工場「SANYU TECHNICAL INDUSTRIES CO.,LTD.」を設立。当初、タイの洪水の影響で立ち上げが遅れたが、2012年5月から本格的に稼働をし、生産は順調に進んでいる。同社は東南アジア、インドにSTIを供給するグローバル製造拠点となる。今回、タイに拠点を置くことで中国とタイでアジア2拠点体制になり、販売先は日系企業を中心に拡販する。今期もタイをはじめとする東南アジアに拡充していき、タイ・日本の両方からサポート体制をより充実させていく。
 最近の需要動向では、国内外の比率は海外が8割、国内が2割となり、海外の内訳はタイ、中国、アメリカの順位でシェアを占めている状態で、今後も海外需要は伸びていくという。一方、国内は4つの事業部の横の連携体制を強化し、オーダーメイドの自動化設備を含めた特殊機種の販売を強化するとともに、更新、補修といったメンテナンスのアフターサービス体制を強化することで競合他社との差別化を図っていく。
 「各事業部の連携を強化することで、例えば自動化事業と連携し、前後工程すべてを一括で請け負うことも可能となり、お客様のニーズに対応したスムーズなライン構成ができるようになる」(同社)。
 今後も国内外含めた顧客のニーズに合わせた機種を提供し、それに伴うメンテナンスなどのサービスの充実を図っていく。