JATMAが調査 3台に1台がタイヤ整備不良

2013年02月26日

ゴムタイムス社

 日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、都道府県警察、運輸支局、東日本・中日本・西日本の各高速道路(旧JH)、自動車及びタイヤ関連団体と協力し、2012年1月から12月にかけて全国で41回路上タイヤ点検を実施し、その結果を発表した。
 タイヤ点検を行った車両は、自動車専用道路を含む高速道路882台、一般道路865台の合計1747台。同調査の結果、点検車両1747台のうち、タイヤに整備不良があった車両は623台、不良率35・7%で、2011年点検結果と比べ8・0ポイントの増加となった。道路別では、高速道路のタイヤ整備不良率は33.3%で8.4ポイントの増加、一般道路では38・0%で7・9ポイントの増加という結果だった。
 タイヤの整備状況を項目別に見ていくと、不良率1位は「空気圧不適正」で26・2%、次いで「偏摩耗」が5・9%、「タイヤ溝不足」が1・8%の順となっている。
 不良率を2011年の結果と比較すると、「タイヤ溝不足」は1・2ポイント減少しているものの、「空気圧不適正」6・5ポイント、「偏摩耗」2・0ポイント、「外傷」0・3ポイント、「釘・異物踏み」0・1ポイント、それぞれ増加している。
 また、道路別で見た不良率は、高速道路では「空気圧不適正」が9・1ポイント増加、「タイヤ溝不足」が2・3ポイント減少等の変動が見られる。一方、一般道路では「空気圧不適正」が5・2ポイント、「偏摩耗」が3・1ポイント増加している。
 車両グループ別に見ると、「乗用車」が40・4%(11年結果に比べ11・6ポイント増加)、「貨物車」が20・2%(同3・4ポイント減少)。「特種車」を含めた全体では8・0ポイント増加となっている。
 車両グループ別・項目別ワースト1位は、乗用車「空気圧不適正」32・2%、貨物車「偏摩耗」6・7%だった。
 同調査結果を見ると、「空気圧不適正」が昨年より6・5ポイント増加し、整備不良率でワースト1位(26・2%)となっている。また、「タイヤ溝不足」は減少していることが分かった。
 同協会では、今後も引き続き「4月8日タイヤの日」をはじめとした、年間を通してのタイヤ点検実施に加え、タイヤ使用管理リーフレット配布等の安全啓発活動を展開していくとしている。

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