三菱化学は27日、ベルギーのテッセンデルロ・グループから樹脂コンパウンド事業を買収すると発表した。
買収対象となる事業会社の従業員会との協議を経て株式売買契約を締結し、独占禁止法に基づく手続きなどを経て買収完了となる。買収額は非公表。
テッセンデルロ・グループの熱可塑性エラストマー・塩ビコンパウンド事業は50年近い歴史を持ち、自動車・建材・電線被覆材など幅広い用途向けに展開されており、樹脂コンパウンド分野のマーケットリーダーとして活躍している。
買収対象事業のコンパウンドテクノロジーサービスユニットの売上高は1億ユーロ。
今回の買収により、欧州系自動車および部品メーカーへの販売加速など、欧州における機能性樹脂事業の強化、熱可塑性エラストマー・塩ビコンパウンドなどの品揃え強化、欧州を中心とした新たな事業拠点の獲得による機能性樹脂事業のグローバルな基盤拡充を目指す。
同社の機能性樹脂事業は、自動車・医療・建材・食品包材など、多様な市場の多岐にわたる用途に、熱可塑性エラストマー樹脂・接着性樹脂・架橋性樹脂・塩ビコンパウンドなどを提供している。
海外展開にも積極的で、既に米国・欧州・中国・インド・タイ・シンガポールで生産・販売体制を構築している。
2013年02月28日