横浜ゴムは3月1日、走行中にリアルタイムでタイヤの空気圧、タイヤ内空気温度が分かるトラック・バス用タイヤ空気圧モニタリングシステム「HiTES(ハイテス)」をリニューアルして3月15日から発売すると発表した。「HiTES」はHi―Technology Tire Engineering Systemの頭文字。
今回のリニューアルではホイールリムに設置するセンサユニットと運転席に設置する表示機を見直した。センサユニットは従来のバンド固定方式に比べて取付けが簡単なバルブ固定方式とし、さらに既存のJIS規格、ISO規格リムのほか、現在の新車大型トラックの新ISO規格リムにも対応するよう2種類をラインアップした。表示機は1・5インチ有機ELパネルから3・5インチ液晶タッチパネルに変更。視認性の向上に加え、タイヤローテーションやトレーラ切り替え作業時の操作ステップを大幅に簡素化した。空気圧などの変化をドライバーに確実に知らせるため、ブザーの発音時間を6段階で調整できる機能も追加している。
「HiTES」はパンクやブレーキ異常発熱の早期発見といった安全対策に加え、適正な空気圧管理による燃費悪化の抑制やタイヤライフの向上、さらにはリトレッドタイヤへの活用などCO2削減や省資源といった環境対策にも貢献する。また、燃料費の削減やメンテナンスの省力化によるコスト削減を実現する。同商品は様々な車両に対応しており、トラック・バスはもちろん、荷台を付け替えるトレーラにも装着できる。こうした陸上輸送における総合的な環境・社会貢献性が高く評価され、2009年には第6回エコプロダクツ大賞のエコプロダクツ部門で「エコプロダクツ大賞推進協議会会長賞(優秀賞)」を受賞している。 同社は、中期経営計画「グランドデザイン 100(GD100)」の基本方針のひとつに「トップレベルの環境貢献企業になる」を掲げ、商品開発では環境や社会貢献に関する自主基準を満たす環境貢献商品の開発を促進している。
2013年03月01日