JSR タイでS-SBRを生産 BST社と契約調印 6月中に新会社を設立

2011年06月20日

ゴムタイムス社

調印式の様子

JSR㈱は、今年2月にBangkok Synthetics(BST)とLOIを締結したが、タイでの合弁会社の設立およびS―SBRの製造プラントを新設することで最終合意に達し、両社は契 約調印式を行った。6月中に新合弁会社「JSR BST Elastomer」を設立、第1期として年産5万㌧のプラントを建設、13年6月稼動を目指す。15年には年産10万㌧の生産能力を確保することを視野 に入れている。 JSRの国内および欧州工場はフル稼動の状況が続き、今後も拡大が見込まれる需要増に対応するため、アジアの供給拠点としてタイにおいてBSTと共 同で新製造プラントを建設することで協議を進めていたが、このほど合意に達した。

 JSRとBSTは関係者出席のもと契約調印式を開催し、契約書に両社代表 者が調印した。 新しく設立する合弁会社の名称は「JSR BST Elastomer」。6月にもJSRが51%、BSTが49%を出資して設立する予定。本社所在地はタイ国バンコクサトーン区、工場所在地はラヨン県マ プタプット地区。代表者はJSR執行役員の長友崇敏石化副事業部長が就任する。 新設プラントは2015年をめどに年産10万㌧の生産能力を確保することを視野に入れており、第1期として年産5万㌧のプラントを建設し、2013年6月からの稼動を計画する。 S―SBRは高度なポリマー技術により、タイヤのグリップ性能やハンドリング性能など他の性能を犠牲にすることなく、低燃費化が実現できることから高性能な低燃費タイヤ用素材として国内外のタイヤメーカーから高く評価されている。 JSRはエラストマー事業の中でもタイヤの低燃費化を通じて環境への貢献が多大なS―SBRを成長事業と位置付けている。

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