防災・減災などの公共投資で
日本ホース金具工業会がまとめた2012年年間のゴム・樹脂ホースアセンブリ実績(販売額)によると、上期は順調推移だったが9月以降、景気低迷により需要減となり、12月のアセンブリ額(付属金具販売除く)は43億4700万円、前年同月比81%で4ヵ月連続前年同月実績を下回った。
この結果、年間実績は産業用が423億6300万円、前年比1%減、自動車用は125億8900万円、同横ばい、樹脂ホースは66億5900万円、同2%増となり、付属金具(44億2000万円、同15%減)を含めた総合計は660億3100万円、同2%減となった。
産業用は9月以降、前年実績割れが続き、自動車用は昨年3月から5月まで3ヵ月連続でプラスとなったが、6月以降マイナスで12月実績は7ヵ月連続で減少した。
樹脂ホースアセンブリは、昨年7月までプラスを維持したが、8月になりマイナスに転じ、12月まで5ヵ月連続でマイナス。
日本ホース金具工業会では13年度の見通しについて「政府の景気刺激策として、耐用年数を過ぎた道路やトンネルの補修など、防災・減災に重点を置いた公共投資の拡大や需要創出の成果により持ち直しが期待されるが、東日本大震災の災害復興を最優先に取り組んでいただきたい。欧州債務危機の継続という下振れ懸念もあるが、新興国や資源開発国向けの建機需要などに期待し、12年実績比プラスとなることを期待したい」としている。
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