自動車タイヤは①原料ゴム②タイヤコード③カーボンブラック④ビードワイヤー⑤配合剤等100種類を超える原材料で構成されているが、このほど自動車タイヤ協会が12年の自動車タイヤ用原材料消費実績をまとめた。
自動車用タイヤの約半分の原材料は石油(ナフサ)を原料とする化学製品であり、石油に対する依存度は高い。
消費構成割合はタイヤの約半分はゴム(天然ゴム32%、合成ゴム24%)から構成され、次いでカーボンブラック28%、タイヤコード14%の順となっている。12年の原料ゴム消費は天然ゴム、合成ゴム、再生ゴムともに上期は順調に推移したが、夏以降、エコカー補助金制度の終了や同制度が終盤盛り上がりに欠けたこと、中国の景気低迷、欧州の債務問題などマイナス要因が重なったため、大きく落ち込んだ。年間では天然ゴムが63万1311トン、前年比7・4%減、合成ゴムが47万9669㌧、前年比6・4%減、再生ゴムが1万1781トン、前年比9・5%減となった。カーボンブラックも、補修用タイヤ生産の大幅な落ち込みに加え、中国向け輸出出荷の減少したことにより、55万1701㌧、前年比9・4%減となっている。
タイヤコードは全体で29万2011トン、前年比7・4%減となり、このうち強力人絹が3281トンで同17・9%減、ナイロンが2万1722トンで同3・2%減、ポリエステルが4万2577トンで同5・8%減、その他が794トンで同23・7%減となった。