タイヤ技術国際会議で受賞
タイヤ技術EXPO&国際会議が13年2月5~7日の3日間にわたりドイツのケルンメッセで開催された。参加者は展示を含めて84ヵ国から約3000名、会議には約550名、展示は28カヵ国から216社が出展した。
2月5日の開会式の後の招待講演で西敏夫氏(東工大特任教授、東大・東工大名誉教授)が「超低燃費タイヤ用ナノ構造キャラクタリゼ―ション」をテーマに講演。6日にはメッセのクリスタルザールで開催されたガラディナ―で13年のタイヤテクノロジーインターナショナルアワードが発表されたが、タイヤ関連企業に交じり西敏夫氏が特別功労者賞を受賞した。今年のアワード賞には環境賞にブリヂストンアメリカテクニカルセンター、タイヤ製造業者賞にアポロタイヤなどのタイヤ企業が受賞したが、個人での受賞は初めてのこと。
受賞した西敏夫氏は「今回の日本からの参加者は少なく日本の影が薄かったのですが、少しは日本の宣伝になったと思っています」と述べ、受賞後の現地インタビューには「大変喜んでいます。本当に予想外でした。とてもうれしいです。私は講演を行いましたが、反応は非常に良く、たくさんの質問が寄せられました。私は大学を卒業した後、ブリヂストンに入社し、13年間勤務し、その後東京大学に戻るよう頼まれ、それから東工大、東北大など(に所属しました)。私はタイヤ会社で働いていたので、基本的なタイヤ製造プログラムを知っています。今後のタイヤ技術開発においても、現代のナノテクノロジーやコンピューター科学の進歩により解決することが可能です」と語った。