カーボンブラック協会がまとめた13年1月のカーボンブラック品種別実績によると、出荷量は4万5648㌧、前年同月比8・9%減と、10ヵ月連続で前年同月実績を下回った。
自動車生産およびタイヤ生産が低下したことにより、カーボンブラック需要が減少したものと推測される。
1月の出荷内訳は、タイヤ向けが3万2882㌧、同8・4%減、一般ゴム向けは9133㌧で同10・5%減。非ゴム向けは2672㌧、同1・3%増となった。なお、昨年12月の輸入量は1万1985㌧、同13・2%減となった。
カーボンブラック需要は主力のタイヤ向けが落ち込んだことで生産、出荷ともマイナスとなったが、原料油価格の高騰から事業採算性が悪化、東海カーボン、旭カーボンが値上げを打ちだした。石炭系原材料もジリジリと価格高騰を続けており、他のカーボンメーカーの価格改定も予想される。