バンドー化学  吉井氏、谷氏の新旧社長が会見

2013年03月18日

ゴムタイムス社

バンドー化学㈱は4月1日付で代表取締役の異動を実施するが、3月14日、神戸本社で谷和義氏並びに吉井満隆氏の新旧社長が出席して会見を開き、吉井新社長は抱負や経営方針について、谷現社長は今後のサポート体制などについて、それぞれ所管を述べた。
 今回のトップ交代は、同社の中期経営計画が最終年度となり、新年度から新中計がスタートすることで、これを機に経営陣の若返りを図り、更なる発展を目指すことが狙いだ。
 谷社長は吉井氏を次期社長に抜擢した理由について「早い段階から吉井氏は後継者の候補の一人であった。営業担当や欧州販社の社長、さらには調達部門や経営計画と、職歴は幅広く重要な部門を担当されてきた。新中計の立案にも参画され、その意味ではトップとして最適な人材だと判断している。最終的には、昨年末から年始にかけて打診した。信頼できる性格であり、社長として手腕に期待する」と語った。
 吉井氏はバトンタッチの話を受け「幅広く部門を担当し、ある程度の覚悟はあったが、正直、もう少し先の話だと思っていた」と率直な感想を述べ「引き受けたからには重責を果たしたい」と述べた。
 吉井新社長は「経済環境の変化は激しく、どのように転換するか予想が難しい時代だと思う。私は営業の出身であり、市場(マーケット)を主軸に顧客満足度の向上を徹底的に追及して発展を目指していきたい。新中期経営計画の概要については、別の機会に発表するが、現在の中計で手を打ってきたグローバル化の推進や新製品開発などで、まだ成果に結びついていないものもあるので、これらも新中計に盛り込み、収益体質の強化を全面に押し出す」などと抱負を語った。
 今後の事業方針については「当社はベルト製品が売上高の8割を占め、主力で重要な事業であるが、技術開発を加速させ、グローバル展開を図ることで収益をさらに高めていく必要があると認識している。ベルト事業に次ぐ、ベルト事業並みの柱となる事業の育成がこれからの10年での課題であり、使命であると思う。事業体制を2本部制に再編するが、それぞれが持つ開発技術、市場提案力をうまく活用してシナジー効果を発揮させたい」(吉井満隆氏)。
 吉井新社長の座右の銘は「着眼大局、着手小局」。趣味はゴルフ、読書。

吉井新社長㊧と谷現社長

吉井新社長㊧と谷現社長

 

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