クリヤマホールディングス㈱は3月8日、服部兵衛代表取締役CEOが出席して、2012年度決算説明会を東京・日本橋の兜町平和ビルで開催した。
同社の12年12月期連結決算は、売上高331億5900万円、前期比5・4%増、営業利益18億4200万円、同16・9%増、経常利益20億2600万円、同7・2%増の増収増益となった。営業利益および経常利益は過去最高益を更新し、経常利益は初めて20億円台に達した。最終利益は移転価格税更正処分取消に伴う税金戻りがなくなり、当期純利益は12億8700万円で同4・7%減となった。
服部CEOは業績について「北米事業のホース販売が現地通貨で過去最高の売上げとなった。量産用機械向け資材販売も第3四半期累計で好調を維持、建設資材事業は民間設備投資向け資材販売が増加した結果、採算性改善につながった。また、スポーツ施設用資材は東日本大震災の復興需要が下支えした」などと総括した。
13年度の業績見通しについては、売上高は350億円、営業利益20億円、経常利益21億円、当期純利益14億円を見込んでいる。
北米事業は引き続き樹脂ホースの販売好調を見込み、下期以降はシェールガス・オイル市場の活況による受注増に期待し、同事業の売上高は161億900万円、営業利益12億8000万円で増収増益の予想。
産業資材事業は建機関連需要が12年度下期より外需が鈍化したが、13年下期に回復すると予想。しかし、建機市場向けのOEM資材販売は通期で前年を下回ると見込み、同事業の売上高は75億4000万円、営業利益8億6900万円で減収減益の予想。
建設資材事業は民間投資分野の受注増と合わせ公共投資向けにインフラ関連商材が伸長すると予想、同事業の売上高は76億9200万円、営業利益1億3300万円で増収増益の予想。
スポーツ施設資材事業は12年度の特需効果が大きく、売上高は18億8700万円、営業利益1億9800万円で減収減益の予想。
13年度の事業展開について、服部CEOは「北米ホース事業の拡大とグループ会社間の連携強化を図り、国内向け建設資材の安定供給とサービス強化が重点戦略になる」と語った。
2013年03月18日