住友ゴム工業は3月15日、タイの子会社であるスミラバータイイースタンコーポレーション(STEC)が、2013年1月に廃棄物を100%再資源化する完全ゼロエミッションを達成したと発表した。これにより同社グループの国内外主要製造19拠点で完全ゼロエミッションが達成された。
STECでは、完全ゼロエミッションの達成に向け、2012年2月にISO14001認証取得へ向けてキックオフ、環境への取り組み、ゼロエミッションについて全従業員を対象とする教育訓練を開始した。同年8月にゴミ分別ステーション、側溝設置などの工事に着手し、10月にはゴミ分別ステーションを完成させた。2012年12月にISO14001認証を取得し、直接埋め立て廃棄物の量を全廃棄物発生量の1%未満、再資源化99%以上とするゼロエミッションを達成。2013年1月に完全ゼロエミッションを達成した。
なかでも、従業員に対する教育訓練に最も重点をおき、全従業員が平均で4・5回/人の教育訓練に参加した。同社は、資源循環のための分別回収の必要性を全従業員によく理解させることにより、目標達成に繋げたとしている。
また、同社では、周辺地域の住民への定期的な説明会を通して、同社の環境への取り組みを理解してもらうなど、周辺住民とのコミュニケーションにも積極的に取り組んでいる。
〈スミラバータイイースタンコーポレーション(STEC)概要〉
▽社名=Sumirubber Thai Eastern Corporation Co., Ltd (STEC)
▽所在地=333 Moo 7 T.Chiangpin, A.Muangudonthani Udonthani 41000,Thailand
▽事業内容=天然ゴムの加工
▽会社設立=2009年12月
▽操業開始=2010年12月
同社グループは、これからもグローバル企業としての社会的使命を果たすために、広く地域・社会に貢献し、期待され信頼され愛される企業として新しい価値を創出し、持続可能な社会の発展に貢献していくとしている。