BASFは3月18日、アジア太平洋地域の組織体制を強化し、同地域のニュートリション及びヘルス事業本部のプレジデントを新たに任命すると発表した。
2013年4月1日付けで、アジア太平洋地域事業開発担当プレジデントアルベルト・ホイザー氏が、同地域のファンクション担当プレジデント兼グレーター・チャイナのプレジデントに就任する予定。ホイザー氏は上海を拠点に活動する。この組織改編は、同社における中国市場の戦略的な重要性を示している。すでに、グレーター・チャイナは同社にとって世界で3番目に大きな市場であり、2012年の売上は67億ユーロ、従業員数は8400人を超えている。
また、2013年5月1日付けで、アジア太平洋地域のディスパージョン及び顔料事業本部シニアバイスプレジデントのゴプス・ピレイ氏が、アジア太平洋地域の全地域のビジネスユニットと中国を除く東南アジア、ASEAN、オーストラリア、ニュージーランドのアジア太平洋諸国の担当プレジデントとして、香港を拠点に活動する。この新体制によって、組織の複雑化を軽減し、アジア太平洋市場において市場や顧客への集中力を強化することを狙う。
ホイザー氏とピレイ氏は、BASF本社取締役会副会長兼アジア太平洋地域担当取締役のマーティン・ブルーダーミュラー氏に報告をする組織形態となる。
ブルーダーミュラー氏は、「同社はこの組織改編によって、アジア太平洋地域の組織効率を高め、活況を呈するこの地域でのさらなる成功を目指している。中国は同社のアジア太平洋地域の事業の約50%を占めており、ここ数年で目覚ましい実績をあげてきた。3人の地域マネジメントの1人が上海に常駐し、中国における同社の活動に直接責務を担うことで、成長の推進力を維持することができる」と述べている。
なお、グレーター・チャイナにおける体制強化の一環として、ジョニー・クワン氏がグレーター・チャイナのカントリープラットフォーム・ファンクション担当のシニアバイスプレジデントに就任し、チェン・ターチン氏はグレーター・チャイナの事業開発担当シニアバイスプレジデントとして、引き続き職務を遂行するという。ブラッド・モリソン氏(アジア太平洋地域ディスパージョン及び顔料事業本部のサプライチェーンマネジメント担当バイスプレジデント)がグレーター・チャイナのオペレーション・サイトマネジメント担当シニアバイスプレジデントに就任する。いずれもホイザー氏の直属となる。
クラウディア・ルオビン・ホアン氏(グレーター・チャイナの製造・テクノロジー担当バイスプレジデント)はチェン氏直属のビジネスマネジメント担当バイスプレジデントとして、ビジネスクラスターの1つの責任者に就任する。現在のビジネスマネジメント担当バイスプレジデント、ミン・リシン氏は退任するとしている。
また、2013年5月1日付けで、アジア太平洋地域のリージョナルファンクションとカントリーマネジメント担当プレジデントのサオリ・デュボーグ氏が、ドイツのラムパートハイムを拠点とするニュートリションとヘルス事業本部に異動し、2013年6月1日付けで同本部門の責任者となることが決定した。現在、同本部門のプレジデントを務めるウォルター・ディッシンガー氏は2013年5月31日付けで退任するとしている。