横浜ゴムは３月27日、愛知県新城市に所在する乗用車用タイヤ工場である新城南工場隣接地に、「新城物流センター」を建設すると発表した。これに伴い、愛知県との間で事業用定期借地権設定契約を結んだ。借用する土地面積は約３・１ヘクタールで、着工は本年７月、操業開始は２０１４年秋を予定している。
同センターには東日本大震災で被災した仙台物流倉庫の製品保管機能の一部を移転する。同社は仙台市に、市販用タイヤを東北エリアに供給する地区配送センターと市販用タイヤ販売会社・ヨコハマタイヤジャパン（ＹＴＪ）の倉庫を設置していたが、震災により両倉庫ともに損壊するなどの被害を受けた。同センターの設立によって東北エリアへの供給をより工場に近い川上で管理し、物流効率化を図る考え。なお、今回の賃借契約で同社は、愛知県企業庁の被災企業支援制度（３年間賃料無償）の適用を受けている。
〈賃借契約の概要〉
▽地区名＝新城南部地区（新城市一鍬田地内）
▽貸付面積＝約3・1ヘクタール
▽契約年月日＝２０１３年３月27日
▽立地目的＝物流センターの建設
▽建設着工予定時期＝２０１３年７月
▽操業予定時期＝２０１４年秋
