ブリヂストンは1984年からはじまった同社の免震ゴム事業が今年で30年目を迎え、業界のマーケットリーダーとしてマンション、高層ビルから戸建住宅にいたるまで豊富な実績と信頼を積み重ねている。最近では、昨年完成した東京駅丸の内駅舎には同社製品の免震ゴムが352基採用されている。
同社12年免震ゴム事業の販売実績は前期と比較して大幅に増加し、11年度、12年度と2年連続の増加となった。同製品を製造する横浜工場は忙しい状態が続いているという。
製品の需要動向は「一昨年販売開始した『新高減衰ゴム系積層ゴムH―RB(X0・6R)』が震災の影響等で販売好調で、堅調に推移している。また『鉄粉・ゴム混合材プラグ挿入型積層ゴムe―RB』も伸びている」(同社)。
海外展開は「タイヤを代表とする他商品には及ばないが、免震ゴムも以前から海外で実績があるので、最大の需要国である日本での免震ゴムのトップシェア(同社調べ)を維持・向上させながら、台湾、インドネシア、トルコ等の需要動向に応じて、タイムリーに事業活動を展開していきたい」(同社)。
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