横浜ゴムは1日、2013年度入社式を本社にて開催した
42名(全社70名)の新入社員に向けた野地彦旬社長のあいさつは以下の通り。
皆さん入社おめでとうございます。
皆さんが学生生活を送られたこの4年間はリーマンショック、欧州金融不安、また近隣諸国との緊張感が増すなど激動の時代をすごしたと思います。特に東日本大震災では物事の見方、感じ方、考え方が大きく変わったと思います。我々生かされたものは、将来何に対して何が出来るのか、社会人としてグローバルな視野に立って自ら考えて自ら行動する人間になって頂きたいと思います。
GD100の経営ビジョンについて説明します。
2017年に横浜ゴムは100周年後を迎えます。2006年から3年単位で4つのフェーズに分けて展開しており、2013年はフェーズⅢの2年目に当ります。このGD100では市場地位において独自の存在感を持つグローバルカンパニーになることを目指しています。財務目標としては売上1兆円、営業利益1000億円、営業利益率10%を目指し、基本方針は「良いモノを、安く、タイムリーに」「トップレベルの環境貢献企業になる」、「高い倫理観を持ち、お客様最優先の企業風土を作り上げる」ことを掲げております。フェーズⅢのテーマは「強くしなやかな成長」です。激励の時代が続いているなかで「しなやかに」とはその変化に伴って上手く舵を切るということです。
皆さんにおいては、自分は何年後にこうなりたいという夢を描いて戴きたいと思います。その時の自分での評価には数字を入れて戴きたい。それが定量目標であり、現在と目標とのギャップが課題となります。その課題をどうやって克服するかを考えて欲しいと思います。
また仕事についた時に、その方法や決まりに疑問を感じる時があると思います。そのような疑問が出た時は、それを上手く変えていかなければなりませんが、その時に改善ができなければメモに残して頂いて、将来の改善に結びつけて戴きたいと思います。もうひとつ仕事の進め方としてお願いしたいことは「3現主義」です。「現場・現物・現実」のことで、現場に行って、現物を見て、現実はどうなっているのか事実を確認して戴きたい。人から聞いたり、教わったりしたことは忘れがちですが、自分が発見したことは忘れません。この発見する喜びを感じ続けて欲しいと思います。そして指示待ち人聞にならないようにして下さい。事実をしっかりとらえて、自ら行動する人聞になって欲しいと思います。
また、グローバルな視点で物事を考えるようにして下さい。これからの海外での研修において、仕事や文化を体験してもらいますが、人種・宗教・習慣・歴史観・考え方が違っている中で仕事をして、それを受け止め、コミュニケーションを取って欲しいと思います。
コンプライアンスの話ですが、仕事を進めるなかで法に触れることはご法度です。簡単に言えば「卑怯なまねをしない」「人に後ろ指を指されるようなことをしない」「家族や大切な人に説明出来ないようなことをしない」ということです。
但し、仕事を続けるなかでルールを変えたほうが良くなるようなことがあった場合は、隠れて実施しないで、上司に相談し、改善に繋がるようにしてください。
最後になりますが、4月25日には最初の給料が支給されます。その時点では皆さんはまだ会社の利益に対して貢献できていない状況です。それでも給料をもらえるのは、皆さんをこれまで育てて頂いたご家族に対する会社からの感謝の気持ちと皆さんへの期待と考えています。是非、意味のある使い方をして欲しいと考えます。
簡単ではありますが、これで私の挨拶を終わります。
2013年04月09日