横浜ゴムは22日、同社の中国のタイヤ生産拠点である杭州優科豪馬輪胎有限公司が杭州市と杭州経済技術開発区から奨励金を授与されたと発表した。
同奨励金は同社の経済および環境貢献活動が高く評価され、昨年12月から本年３月にかけて授与されたもので、総額は１３４７万元（約２億１０００万円）。この合計金額は、杭州経済技術開発区の企業約３４０社のうち、グループ企業を除く単独企業としては最高額となる。
同奨励金は杭州市、杭州経済技術開発区が産業促進政策の一環として、市および経済技術開発区内に所在する企業を対象に毎年実施しているもの。工業経済発展の加速化に貢献した企業に資金援助し、事業を育成することを目的としている。
今回、杭州優科豪馬輪胎が評価されたのは、経済面では生産能力拡張が当初計画より早期に完了した実績と、横浜ゴム独自の需要に応じた柔軟な設備投資が可能な「小規模工法」の技術が対象となった。環境貢献面では混合・加硫工程の排気浄化設備の導入や汚水処理施設の建設、２０１２年度のエネルギー使用量を前年比15％以上削減した省エネルギー活動などが評価されたもの。また、横浜ゴムグループが２００７年から取り組んでいる植樹プロジェクト「千年の杜」で、２０１２年末までに２万４０００本を植樹したことも高く評価された。こうした様々な取り組みにより、杭州優科豪馬輪胎は杭州経済技術開発区において唯一の環境保護モデル企業として認定され、近隣企業や地域住民の環境保護意識を啓発、向上するための教育基地に位置づけられている。
杭州優科豪馬輪胎は２００２年１月に設立、２００３年５月に操業を開始した。乗用車用、ＳＵＶ用タイヤの市販用および新車用を生産販売している。敷地面積は12・３ヘクタール、従業員数は１２５０人（２０１３年３月現在）で、これまで４次にわたる拡張を経て、現在の年間生産能力は５１０万本となっている。
杭州経済技術開発区から授与された賞状を掲げる杭州優科豪馬輪胎の持永義登総経理と従業員
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