東レおよびToray Advanced Materials Korea Inc.(トーレ・アドバンスト・マテリアルズ・コリア、本社=大韓民国ソウル特別市、以下「TAK」)は、4月3日、韓国の慶尚北道・亀尾市において、政府・官庁および地元の関係者、炭素繊維の顧客はじめ約240名を迎え、炭素繊維新工場の竣工式を施行した。
TAKで竣工した炭素繊維工場は、産業・スポーツ用途で業界のデファクトスタンダードとなっている高強度普通弾性率糸を、年間2200トン生産する設備であり、同設備の稼動により、同社グループの炭素繊維の生産能力は、年産2万1100トンに拡大する。
2012年のPAN系炭素繊維の世界需要は約40000トンにまで拡大しており、今後も年率15%以上の高成長が見込まれている。東レはさらに日本・米国・フランス・韓国の世界4極での増強を決定しており、グループ全体の生産能力を、2015年3月までに年産2万7100トンにまで拡大させる計画だ。
同社グループは今後も、航空・宇宙、産業、スポーツの各用途において用途開発を加速するとともに生産体制を強化・拡充し、中期経営課題“プロジェクト AP-G 2013”で掲げる「グリーンイノベーション事業拡大(GR)プロジェクト」の中核事業として、炭素繊維複合材料事業の更なる拡大を目指していくとしている。
〈TAK概要〉
▽会社名=Toray Advanced Materials Korea Inc.
▽設立=1999年10月
▽所在地=大韓民国ソウル特別市
▽資本金=約350億円(4150億ウォン)
▽事業内容=PETフィルム、フィルム加工製品、ポリエステル長繊維、不織布、環境・エネルギー関連素材の製造・販売、炭素繊維の輸入販売
2013年04月09日