信越ポリマー　波板・関連製品を値上げ

　信越ポリマーは８日、波板及び関連製品の価格改定を行うと発表した。
　改定は５月１日出荷分から実施。今後同社は主要取引先と交渉を開始する。
　塩ビ波板と関連製品は現行価格より15％以上、ポリカーボネート波板は現行価格より10％以上の値上げを行う。
　昨秋からのナフサ価格の上昇および、円安傾向で推移している為替や東日本大震災以降の電力費の高騰の影響を受けた各種原燃料価格の高騰を背景として、塩ビ・ポリカーボネート樹脂メーカー各社は、同社の波板など関連製品の主原料である樹脂価格の値上げを打ち出していることから、今回の値上げについては受け入れざるを得ないとの結論に至った。同社としては製品の安定供給というメーカーとしての重要な使命を果すために、これまでさまざまな合理化に取り組んできたが、樹脂価格の値上げについては自助努力の限界を超えたものとなっており、価格改定に踏み切らざるを得ない状況になったとしている。