ブリヂストン 「タイヤの日で」安全啓発活動を実施

2013年04月15日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは「タイヤの日」のイベントとして4月8日、ブリヂストンTODAYのある技術センター(東京都小平市)で安全啓発活動を実施した。
 今年度は同社のタイヤセーフティプロジェクトの紹介や安心・安全な社会を支えるブリヂストングループの商品・技術、さらにドライバーの足元を支える販売店に対する安全啓発活動の紹介などを行い、合わせてTBタイヤでのバースト実験、ランフラットタイヤ性能確認の体験イベントが実施された。
 安全啓発活動のプレゼンテーションでは、西海和久代表取締役COOが出席し「当社は11年程前から独自にタイヤセーフティプロジェクトを立ち上げ、とくにタイヤ点検の重要性を訴える活動を推進してきた。今回は、技術・商品紹介のほか、タイヤ交換時における空気圧充填作業の危険性やランフラットタイヤの性能を体感していただく。今後もこれらの活動を積極的に行い、情報の共有化を図り、ドライバーにタイヤの安全性についての知識を理解していただきたい」などと語った。
 ブリヂストンのタイヤセーフティプロジェクトは、各種イベントを中心とした従来からの活動に加えて、双方向コミュニケーションの強化など参加・認知の広がりを目指した新しい活動を展開している。タイヤの安全に関しては、高い関心を持つユーザーが18%、低関心ユーザーは82%という調査結果もあり、低関心ユーザーでは、タイヤ購入時における販売店での訴求や一般ユーザー向けには動画を募集するタイヤセーフティ選手権、関連団体との共催によるセミナーなどを実施している。
 同社は「安全はすべてに優先する」との考えから、意識改革では安全作業講習会の開催、技術面からは作業の標準化の推進、タイヤの安全囲いの充実、爆風保護シートの開発、仕組み面では技能オリンピック、生産財安全プロジェクト(CAP)の推進などを進めている。
 引き続き、ブリヂストングループの環境貢献商品・技術の紹介が行われ、一例として低燃費タイヤ「エコピア」シリーズやランフラットタイヤ(RFT)の紹介が行われた。RFTの取り組みは「ポテンザS001RFT」のサイズ拡大を進め、新車装着車での補修需要の取り込み、さらに後付システムとしてはRFTタイヤ非装着車への展開を強化する。
 このあと会場を移し、タイヤバースト実験を行った。TBタイヤの空気充填作業の事故撲滅を狙いに、目の前でタイヤをバーストさせ、作業者の代わりに見立てた人形が吹き飛ぶ様子を見学した。安全講習会はタイヤ販売店を対象に、昨年一年間で全国42回行ったという。
 RFTの性能体感は、運転席側のノーマルタイヤおよびRFTの空気圧をゼロにした車両(スズキ・ワゴンR)が1台ずつ用意され、実際に運転して乗り心地などを体感、RFTの優れた性能を実感した。

あいさつする西海COO

バースト実験の様子

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