独ランクセスは12日、ドイツ・ミュンヘンで4月15日から21日にかけて開催される「BAUMA(バウマ)2013」に出展すると発表した。
建設業界向けの多岐にわたる無機顔料を紹介する。展示される製品群の中には、着色後の耐久性に優れた2種類の青味黒色酸化鉄顔料も含まれている。
高い着色力を持つ「バイフェロックス(Bayferrox)」や「カラーサーム(Colortherm)」は、現場打ちコンクリート、プレキャストコンクリート資材、コンクリート屋根瓦、舗装ブロックなどの建設材料に、魅力的かつ恒久的な色彩を与えるために使用されている。粉体、コンパクト顔料、顆粒状、スラリー状で提供されているこれらの製品は、耐光性や耐候性に優れ、取扱いが容易で、環境に優しいことが特徴。同社はこの建設業界有数の国際展示会において、ドイツ・レックリングハウゼンを拠点とする販売代理店のHarold Scholz & Co. GmbHとともに展示を行う。
無機顔料(IPG)ビジネスユニットは、中国東海岸に位置する寧波地区に5500万ユーロを投じて新プラントを建設し、無機顔料のグローバル製造ネットワークを拡大している。2013年第2四半期に着工し、2015年第1四半期に稼働開始の予定。同社は、改良され持続可能性に優れたペニマン法を使用するこの新プラントで、高品質の赤色酸化鉄顔料を製造。建設やプラスチック、塗料用途等に使用される同顔料は、「バイフェロックス」の商標名でグローバル市場に展開される。これらの高品質で持続可能な製造工程による顔料の需要拡大は、同社の成長戦略の重要な柱であるメガトレンドの「拡大する都市化」が原動力となっている。
同社の無機顔料ビジネスユニットの責任者ヨーク・ヘルヴィッグ氏は、「環境に優しく、持続可能な製造工程による酸化鉄顔料の需要は拡大している。同社はこの分野の主要サプライヤーの1つで、世界中の全ての拠点においても一貫した高い環境基準を設定しており、多くの場合、各国の基準より厳しい基準値となっている。先進かつ革新的な製造工程により、同社は特に水処理、排ガス浄化、エネルギー消費の分野での酸化鉄顔料の製造レベルを国際的に引き上げている。この新プラントが、ドイツ、中国、ブラジルの既存プラントのグローバル製造ネットワークをさらに強化する」と述べている。
同社の幅広い品揃えは建設業界における最新のカラー・トレンドに対応することが可能だ。同ビジネスユニットのコンピテンスセンターコンストラクションの責任者ルッツ・コーネルト氏は、「顧客や展示会の参加者、あるいは設計者と話す中で分かった濃い黒への要望が高まっている傾向をふまえて、新たに2種類の青味黒色顔料を品揃えした」と述べている。
2013年04月22日