ＪＳＲ㈱は同社のグループ企業である錦湖ポリケム（本社：韓国ソウル、会長：朴贊求）が、ＥＰＤＭ（エチレン・プロピレンゴム）事業の供給体制強化を図るため、現在建設中の第２工場（６万トン／年、２０１３年９月稼働予定、韓国麗水国家産業団地）に６万トン／年の生産ラインを追加増設することを決定したと15日発表した。
追加増設ラインは、２０１４年７月に着工し、２０１５年９月に生産開始予定。
ＥＰＤＭは自動車部品、電気／電線絶縁被覆材、タイヤチューブ、一般産業用ゴム部品など、生活の中で幅広く使用される合成ゴムの一つ。
錦湖ポリケムは１９８８年１月に１万３０００トン／年規模のプラントを立上げ、韓国で初めてＥＰＤＭを生産し、韓国市場の需給安定と自動車産業発展に大きく貢献してきた。同社はこれまで３度の能力増強を行い、現在９万トン／年の生産能力を有しており、建設中の第２工場及び今回追加増設する生産ライン稼動後の生産能力は合計21万トン／年となる。
ＪＳＲグループ全体ではＪＳＲ鹿島工場の３万６０００トン／年と合わせ24万６０００トン／年のＥＰＤＭの生産能力を保有することになり、アジア新興国における自動車生産の拡大と、グローバル化を加速する韓国自動車部品メーカーの需要増加に対応する供給体制が整う。また、ＥＰＤＭの販売においては、グループ企業である株式会社エラストミックスにおけるカーボンマスターバッチ事業と合わせてシナジーの最大化を目指していく。
ＥＰＤＭ追加増設ライン概要
生産能力＝６万㌧／年
着工＝２０１４年７月
竣工＝２０１５年６月
生産開始＝２０１５年９月
