ＪＳＲ㈱およびグループ会社の㈱エラストミックスは、中国・天津にあるカーボンマスターバッチ（ＣＭＢ）生産拠点の移転に伴い建設中であった新工場が完成し、２０１３年５月より商業生産を開始する。新工場へは生産ラインを順次移設させると共に新ラインの増設を行い、主要顧客である日系自動車部品メーカーへの対応に加え、ローカル顧客への拡販を図っていく。
中国・天津のＣＭＢ生産拠点である合弁会社「天津国成橡膠工業有限公司」（谷本勉総経理）は、中国北部・中部の日系自動車部品メーカーを中心にＣＭＢを供給。天津市の静海経済開発区にあった従来の工場は敷地面積も十分ではなく生産能力の拡大に限界があるため、近隣にある静海県の新経済開発区に土地を取得し新工場を建設していたが、このほど完成した。保有しているＡ練り用の１１０Ｌクラスバンバリーミキサー（混練機）３系列、Ｂ練り用の１１０Ｌニーダー２系列を順次移設して５月から生産開始するとともに、拡大するＢ練りの需要増に対応するため、１１０Ｌニーダーを１系列増設する。
中国においてはこの天津国成橡膠工業有限公司の新工場と、佛山および福州の工場とでＣＭＢ事業を展開しており、同社ではさらにＡＳＥＡＮ地域でも、先に発表したとおり、タイおよびインドネシアにおける生産・供給体制の強化を行い、これらの拠点を活用し、市場の変化に柔軟にかつ素早く対応してＣＭＢ事業のグローバル成長戦略を加速していく方針。
中国・天津のＣＭＢ新工場
関連キーワード: JSR
