ブリヂストン 研究委託先の募集を開始

2013年04月16日

ゴムタイムス社

 ブリヂストンは15日、早稲田大学と連携して進める研究プロジェクト「W-BRIDGE」が、2013年度の研究委託先の募集を開始したと発表した。応募案件の中から同プロジェクト運営組織が選考を行い、資金提供並びに研究活動に対する支援先を決定する。
 「W-BRIDGE」は、同社からの委託によって同大学内に設置された研究基金。地球環境問題という人類共通の課題に対し、産学連携に加え、環境NGOや市民団体といった一般の生活者の方々も参画し、三者一体で研究・活動を行える枠組みを提供している。今回の募集は2008年にプロジェクトを開始して以来6度目。現在は2012年度の委託研究を行っており、活動終了後には報告会を実施し報告書を発行する予定。
 同募集は、ブリヂストンが指定した4つの領域について、産学民が連携して取り組む環境研究課題を対象とする。新たに重点テーマを設定し委託額の概ね2分の1を重点的に配分することで、本業で環境に取り組んでいくという同社グループの考え方に沿った研究活動の充実を図っていく。
 応募対象となる研究活動は、同社が指定した自然との共生や資源を循環させる仕組みなどの4つの中から研究課題を選定、その課題を解決するための研究活動計画を提出する。重点テーマは、天然ゴム生産及びゴム農園周辺環境のサステナビリティ及び持続可能なモビリティ社会の構築。委託期間は2013年7月1日から2014年6月30日まで。委託費用総額は2200万円。4つの領域いずれかにおいて環境問題に取り組んでいるグループ及び団体(営利組織は除く)が応募できる。同プロジェクトに設置された審査委員会の審査結果に基づき、運営委員会が総合的な判断により5から20件程度を採択決定する。同社及び早稲田大学は、同プロジェクトで得られた成果については内容を吟味し、多くの活用を見込んで情報を公開していくとしている。募集要項はW-BRIDGEウェブサイトからダウンロードできる。募集締め切りは5月20日午後6時必着。

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