東和コーポレーションは16日、経済産業省・特許庁より産業財産権制度活用優良企業として、平成25年度知財功労賞の特許庁長官表彰の受賞が決定したと発表した。
同社では中小企業が国内外の競合他社との競争に勝ち抜くためには、知的財産による防御と攻勢の両面の強化が重要であると考え、社内体制の強化、人材育成に取り組んできた。
受賞のポイントとして、知財は、攻め(ユーザーの期待に応えた先駆的な商品であることをアピール)と守り(模倣品の排除)の両面から活用し、目の行き届かない外国の模倣品対策を最重要と位置づけて、外国において特許及び意匠の取得を強化した点、定期的に手袋関係の国内外の特許情報を入手し、研究者が毎月交代で特許情報を調査して社内関係者に配布し、各研究者のレベルアップとともに、特許情報を活用した積極的な技術開発へと意識を浸透させた点、開発段階から事業化を想定した複合的な権利の取得方法を検討し、特許の有効性が低いものは、あえて出願せずにノウハウ管理にして公証人役場を利用、外国出願の判断材料として早期審査を活用し、外国出願はPPHを活用した点が評価された。
保有権利に基づく製品例としては、「アクティブグリップ」「メジャーローブ」「マイクロフィニッシュ」などが挙げられる。
2013年04月16日