ダンロップスポーツとアシックスは17日、都内で会見を開き、ゴルフシューズ分野における業務提携を行うと発表した。
シューズに関する高い技術開発力を持つアシックスが開発生産を担当し、ゴルフ用品市場で高いシェアと強固な販売網を持つダンロップスポーツが販売を担当する。
2014年春の新商品発売を目指す。
アシックスの尾山基社長は「シューズを知るアシックス、ゴルフを知るダンロップ、お互いの強みを生かしビジネスを拡大していきたい」と意気込みを述べた。
ダンロップスポーツはゼクシオ、スリクソンブランドに替えてアシックスブランドのゴルフシューズを日本国内で独占的に販売する。
なお、ダンロップスポーツのゼクシオ、スリクソンブランドのゴルフシューズについては、アシックスブランドとのダブルブランドとして14年2月の商品展開を目指していく。
ゴルフシューズは上位のフットジョイ、アディダスで約50%のシェアを占めている。続いて3位ナイキ、4位プーマと外資による寡占化が進んでいる。ダンロップスポーツは6%で7位、アシックスは2%で9位と大きく水をあけられている。
ダンロップスポーツの野尻社長は「早期に国内シェアを3位に上げ、いずれはトップを目指して行きたい」と目標を掲げた。
具体的には16年に売上高10億円を目指す。
アシックスは、2009年よりゴルフシューズ分野への取組みを再強化し、これまで培ってきたシューズの技術開発力を生かした商品は、トッププロから信頼と支持を得ている。
一方、ダンロップスポーツは卓越した技術力を背景に、「ゼクシオ」「スリクソン」「クリーブランドゴルフ」などのブランドを展開するゴルフ用品の総合メーカーで、ゴルフクラブ、ゴルフボールの分野において国内トップシェアを誇る。
同提携は、ダンロップスポーツの顧客をはじめ、ゴルフ愛好家により付加価値の高い商品を提供するために実現させたもの。
今後、互いの得意分野を生かして信頼・協力関係を構築していくことで、継続的な事業の発展を図っていく。
今後は、同コンセプトをもとに、市場のニーズをくみ取りながら、新しい機能構造やデザインを採用した商品を幅広く展開していく予定。
また、契約選手のサポートや、広告宣伝等のマーケティングは共同で行うとしている。