東洋機械金属は18日、主力製品である電動プラスチック射出成形機「Siシリーズ」において、新シリーズ「Si―6(シックス)」を開発し24日より受注を開始すると発表した。
Si―6シリーズは1997年に発売した電動サーボプラスチック射出成形機Siシリーズの第6世代にあたり、現行主力機であるSi―V(ファイブ)シリーズ(2010年発表)の後継機となる。
1985年の初号電動機開発以来、同社が培ってきた信頼性ある電動サーボ射出成形機の技術を基礎に、「スマートモールディング『プラスチック射出成形をよりシンプルに、スマートに』」をコンセプトとして、省スペース設計や、最新制御「SYSTEM 600」を中心とした操作性、メンテナンス性の向上など「使いやすさ」を追及するとともに、国や地域ごとに設けられた安全規格のベース部分を共通化しリードタイムを縮めるなど、グローバル市場も視野に入れ商品化した。
初回ラインアップとして受注を開始するのは、型締力280トンのSi―280―6、同350トンのSi―350―6と450トンのSi―450―6の3機種。550トン以上の大型機については今夏をめどに、230トン以下の小型機については今秋をめどとして随時ラインアップの拡充を図る。初年度販売目標はシリーズ3機種合わせて300台を見込んでいる。
新製品は業界最小クラス省スペース設計。見やすい、使いやすい、15インチLCDタッチパネルを使用。安全規格グローバル対応でリードタイムの短縮、コストの低減を実現し、独自開発のHSP金型保護制御により、僅かなトルクの変動を検知し型閉動作を停止。また、成形品の挟み込みによる金型事故を未然防止、トラブル原因の探索に有効な「診断機能」、各機種に「標準」、「高圧」、「高速」の射出装置、最適型締を実現する「Vクランプ」型締機構などを備える。さらに、省エネ・環境性能やメンテナンス性も向上している。
2013年04月19日