旭化成ケミ タイでPMMA製造技術を許諾

2013年04月25日

ゴムタイムス社

 旭化成ケミカルズは24日、タイのPTT Public Company Limited(PTT)に対し、PMMA(メタクリル樹脂)の製造技術をライセンスすることを決定したと発表した。
 PTTは、石油精製・天然ガス・石油化学事業を展開するタイを代表する企業であり、2013年1月に商業運転を開始したAN(アクリロニトリル)およびMMA(メチルメタクリレート)の製造・販売会社であるPTT Asahi Chemical Company Limited(PTTAC)の合弁パートナー。
 PTTはPTTACが製造するMMAを主原料として、年産4万トンのPMMAを製造することを計画、同社はPTTACのMMA誘導品ビジネスの強化を図るため、この度PTTへのPMMAの製造技術のライセンスを決定した。PMMAは優れた透明性・表面硬度・耐薬品性を持つ樹脂成形材料の一つであり、固有の気品ある光沢を長時間保つため「プラスチックの女王」と呼ばれている。その特徴を生かして自動車部品、光学部品、工業部品及び雑貨など、幅広い用途に採用されている。
 同社はPTTACの運営に加え今回のライセンスを通じて、PTTとの協力関係をより強化していくとしている。
 〈PTT Public Company Limitedの概要〉
▽本社=タイ国バンコク市
▽社長=Pailin Chuchottaworn氏
▽設立=2001年10月
▽事業内容=石油の生産および輸出入、LPG、ガソリン等の販売、天然ガスの採掘、販売および分離生産、石油精製および石油化学製品の生産
▽売上高=2兆7938億3300万バーツ(約8兆9千億円、2012年12月期)
▽総資産=1兆6313億2000万バーツ(約5兆2千億円、2012年末)
 〈PTT Asahi Chemical Company Limitedの概要〉
▽社長=浜口正夫氏
▽工場立地=タイ国ラヨーン県マプタプット工業区内
▽生産能力=AN 年産20万トン、MMA 年産7万トン、硫安 年産16万トン
▽出資比率=旭化成ケミカルズ 48・5%、PTT 48・5%、丸紅3・0%

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