ミシュランは4月26日、2013年度第1四半期の業績を発表した。
第1四半期の同社グループ合計の売上高は、通年見通しに沿った48億7700万ユーロで前年同期比8・1%減となった。
同社はタイヤの市場環境は欧州の乗用車・ライトトラック用が低迷、北米は期待を下回り、新興市場では拡大したと述べている。また、販売量実績は営業日が2日少なかったこと、成熟地域と成長地域の市場トレンドの差異、直需市場需要の落ち込みが特に鉱山・建設機械用セグメントで顕著であったことが反映されたとしている。さらに、価格ミックスにおける不調の要因として、原材料コスト減少による価格連動制の影響、特定のタイヤサイズに的を絞った慎重な価格の見直しを挙げている。
乗用車・ライトトラック用タイヤ事業の売上高は25億8200万ユーロで同6・5%減、トラック用タイヤ事業では14億7700万ユーロで同7・9%減、特殊製品事業では8億1800万ユーロで同13・0%減となった。
2013年度通期見通しとしては、原材料価格の減少は通年の営業利益に約5億5000万ユーロのプラスの影響を与えると考え、このプラスの影響が約3億ユーロの価格ミックスの影響を優に上回るとしている。また成熟市場における競争力の向上と、技術革新の推進を意図した通年で約20億ユーロの投資計画により、新興市場に新たな生産能力をもたらし、同社の意欲的な成長目標を後押ししていく方針。2013年度の目標として、特別損益算入前の営業利益の(前年比)維持、10%を上回る使用総資本率(ROCE)、およびプラスのフリーキャッシュフローを計上することを挙げている。
2013年05月08日