㈱右川ゴム製造所(右川誠治社長)はこのほど、タイへの工場進出を撤回したと発表した。
同社のタイ進出の経緯として、同社では毎年事業計画を立てており、同社の生産する製品、特にOA部品などは中国やアジアなど海外に輸出するものが多く、そのいくつかは現地調達化の流れで失注するケースが出てきていた。また震災後、BCP(事業継続計画)の観点からもう一つの拠点が必要と判断し、12年8月頃にタイの進出を決定した。
しかしながら、政権交代による円安の影響、自動車産業の部品コスト、固定費、売り上げ見込み、資金繰りの見直し等を再度行った結果、当初の見込みより厳しいと判断し、今年の1月21日に白紙撤回することとなった。 右川社長によると、「今回、タイ工場の白紙撤回という経緯となり、多くの関係者の皆様にも大いなる迷惑をお掛けしました。今回の失敗はひとえに経験不足、判断力の欠如、計画の甘さにあります。当面は国内の活動を充実させて舵取りをしていきたいと思っております」。
2013年05月13日