藤倉ゴム工業の2013年3月期連結決算は、売上高259億2800万円、前期比1・6%減、営業損失が8500万円(前年同期の営業利益は3億1800万円)、円安の効果を受け為替差益が発生したため経常利益が1700万円、同91・7%減の減収減益となった。
当期純損失は生産設備の一部について減損処理を行ったため、2億6600万円(前年同期の当期純利益は6300万円)となった。
同社グループでは、海外を含めた生産及び販売展開、新製品の開発、生産性の向上及び不良率の低減を積極的に行った。また、国内においては4月に加須工場(埼玉県加須市)が竣工し、生産を開始。また、臨時的に賃借していた田村工場(福島県田村市)を契約どおりに返却した。海外においては、5月に安吉藤倉橡膠有限公司(中国浙江省)を竣工している。
産業用資材は、主力の工業用品部門は、海外市場での受注が好調だったが、国内では主な自動車及び住宅メーカーの在庫調整及び品種構成の変化により受注減となったため減収減益。制御機器部門は、液晶半導体分野の受注を得たものの一部の納期調整により減収減益となった。電気材料部門は、市況が好調に推移し収益を押し上げたため増収増益となった。この結果、売上高は157億600万円、同3・2%減、営業利益は7500万円、同83・8%減となった。
スポーツ用品は、ゴルフ用カーボンシャフト部門は、昨年9月に発売した「ROMBAX TYPE―S」及び「MCI」は好評だが、米国での市況悪化による販売不振及び国内販売の買い替え需要の低迷により、前年に比べ減収減益となった。アウトドア用品部門は、キャラバンシューズ等の販売が好調に推移しているため前年に比べ増収となったものの、キャラバンの本社事務所建替えに伴う費用を計上したため減益となった。この結果、売上高は47億6500万円、同1・0%減、営業利益は1億6100万円、同46・7%減となった。
2014年通期の連結業績予想は、売上高が270億円、前期比4・1%増、営業利益が8億円、経常利益が10億円、当期純利益が22億円を見込んでいる。
2013年05月15日