フコクの3月期連結決算は、売上高569億600万円、前期比4・5%増、営業利益26億6400万円、同16・0%減、経常利益30億7200万円、同6・0%減の増収減益となった。当期純利益は18億9800万円で同18・3%減。
同社グループの受注は期の後半は減速感に悩まされたが、前年同期が震災の影響を被ったこともあり増収、損益面では主にグローバル化の推進に係るコスト増などが影響し、減益の結果となった。
セグメント別では、機能品事業は国内外における受注の堅調を反映し、売上高は277億9600万円、同5・0%増、営業利益は韓国内需の低迷、ベトナムやタイへの事業移管、グローバル事業管理の体制構築に伴う負荷等の影響を受けて37億9200万円、同17・4%減となった。
防振事業は主にアセアンを中心とする海外の堅調を反映し、売上高は218億8800万円、同4・4%増、営業利益は13億7200万円、同14・2%増となった。
金属加工事業は主に国内トラック関連で期の前半を中心に受注が好調だったことから、売上高は53億8600万円、同6・0%増、営業利益は増収効果が大きく、2億2400万円、同42・7%増となった。
その他事業は第2四半期までのホース事業における堅調な受注を反映して、売上高は31億4100万円、同5・2%増、営業利益はウレタン事業の不振、ホース事業のインドネシア移管に伴う負荷等の影響を受け、3400万円、同64・7%減。
同社グループはさらなる収益性向上を目指して事業を推進する方針。2014年3月期の連結業績予想は、売上高は610億円、前期比7・2%増。営業利益は28億円、同5・1%増。経常利益は31億円、同0・9%増、当期純利益は21億円、同10・6%増を見込んでいる。
2013年05月21日