三洋貿易の2013年9月期第2四半期連結決算は、売上高は250億6900万円、前年同期比2・1%増となった。利益面については販売費及び一般管理費の増加もあり、営業利益は11億6400万円、同22・8%減、経常利益は13億7700万円、同13・2%減の増収減益となった。四半期純利益は7億5200万円、同1・0%増。
〈ゴム・化学品〉
ゴム関連商品は、家電・情報機器関連向け合成ゴムや副資材などが低調に推移したが、後半には自動車関連業界向け副資材を中心に徐々に回復。化学品関連商品では、主力の塗料、インキ、建材関連向け添加剤や樹脂が堅調のほか、可塑剤輸入も好調だったが、セラミック、皮革関連向け商材は低調に推移した。この結果、売上高は113億3900万円、同4・3%減、営業利益は5億5100万円、同0・9%減となった。
〈機械資材〉
機械・資材関連商品は、主力のペレットミルは検収の遅れもあって低調に推移。接着剤関連も飲料用途向けの不振により低調な結果となった。産業資材関連商品では、自動車用皮革、シートヒーター、ランバーサポート等の機能部品が好調に推移した。この結果、売上高は59億1300万円、同24・3%増、営業利益は5億8100万円、同27・9%減となった。
〈海外現地法人〉
Sanyo Corporation of Americaは、吸水性樹脂や自動車用シート機能部品は堅調に推移したが、主力の工業用フィルムが市況軟化を受け低調に推移し前年実績を下回った。三洋物産貿易(上海)有限公司は自動車関連商品を中心に前年を大きく下回る推移となったが、期間後半になって徐々に回復。San―Thap International Co., Ltd.(タイ)は、主力のゴム関連商品の好調に加え、自動車部品関連商品が伸展、前年を上回る実績となった。この結果、売上高は42億1700万円、同5・4%減、営業利益は1億1700万円、同2・0%減となった。
〈国内子会社〉
コスモス商事は地熱および石油・ガス関連分野での掘削用機材レンタルが好調に推移し前年実績を大きく上回った。ケムインターも韓国向け液晶・半導体関連商品が堅調に推移し前年を上回ったが、アロマンは半導体業界の不振を受け業績は低迷し前年実績を大きく下回った。この結果、売上高は34億8700万円、同3・3%増、営業利益は1億3200万円、同22・7%減となった。
通期の連結業績予想は、売上高が535億6200万円、前期比11・4%増、営業利益は22億9300万円、同2・0%増、経常利益は23億9900万円、同1・4%増、当期純利益は12億9900万円、同14・3%増を見込んでいる。
2013年05月21日