流動性を飛躍的に向上
ポリプラスチックスは16日、電子部品向けの高性能液晶ポリマー(LCP)として、新たなブランド「ラペロス」を開発し、市場投入すると発表した。すでに一部はサンプル配布を開始しており、上期中には正式投入する予定。
LCPは優れた耐熱性、流動性、機械特性、成形性を兼ね備えた樹脂であり、電気・電子デバイス分野を中心に幅広く使用され、特に先端電子部品の小型化、薄肉化に大きな役割を果たしてきた。
新製品は独自の分子設計技術で新規開発したポリマーをベースとしており、従来のLCPが持つ耐熱性や機械特性などを維持したままで、流動性を飛躍的に向上させた。
低そり性、寸法安定性にも優れ、品質バランスがよいのが特徴。同社は、これまでの機械物性に優れる「ベクトラ Aシリーズ」、耐熱に優れる「ベクトラEiシリーズ」、耐熱流動性に優れる「ベクトラSシリーズ」など、製品の用途や使用条件に応じた製品をラインアップしてきた。
今後これらの製品に加えて次世代LCP「ラペロス」GAおよびSAシリーズを投入し、先端電子部品における幅広いニーズに応える。
コンパウンド製品は主に台湾・高雄市の工場で生産する。今後2年で、2000トンから3000トン規模の販売を目指す。