東洋ゴム工業は21日、宮城県岩沼市が東日本大震災からの復興計画の一つとして取り組む「千年希望の丘プロジェクト」の一環である“メモリアル樹望(きぼう)式2013”の植樹に参加すると発表した。
自動車用タイヤの国内主力工場である同社仙台工場は、2011年の東日本大震災で被災したが、早期に復旧を果たし、地元経済の復興にも寄与できるよう努めており、宮城県や地元・岩沼市に対しては義捐金の寄贈のほか、地域とのふれあいイベントで仮設住宅を慰問するなど、復興支援を重ねてきた。
今回の“メモリアル樹望(きぼう)式2013”は、岩沼市が復興計画プロジェクトとして取り組む「千年希望の丘」に、約30,000本のタブノキやヤマザクラなど20種類の苗木を市民の手で植樹するもの。同社は地元に基盤を置く企業としてこの趣旨に賛同するとともに、仙台工場に勤務する従業員約100名とその家族がこれに参加して植樹を行う。
【「千年希望の丘」メモリアル樹望式2013 概要】
日時: 平成25年6月9日(日)午前10時~(雨天決行、荒天中止)
場所: 宮城県岩沼市下野郷字浜地内(相野釜地区、仙台空港東側)
内容: 「千年希望の丘」第1号の人工丘陵地にて、約30,000本の苗木を植樹
主催: 宮城県岩沼市
共催: 「いのちを守る森の防潮堤」推進東北協議会、公益財団法人瓦礫を活かす森の長城プロジェクト
メモリアル樹望式2013の詳細に関しては、岩沼市役所建設部復興整備課までお問い合わせください。
電話番号:0223―22―1111
※「千年希望の丘プロジェクト」
東日本大震災の復興活動を通じて得られた数々の教訓を、1,000年後を生きる子どもたちにも残していきたいという想いから、宮城県岩沼市が立ち上げた震災復興プロジェクト。クロマツの防潮林のあった海岸一体に、東日本大震災で生じたガレキ(再生資材)などの廃棄物を有効活用し人工丘陵地「千年希望の丘」を造成、植樹することで“緑の防潮堤”を築く。人工丘陵地は津波の威力を減衰・分散させることで被害緩和の役割を果たすことはもちろんのこと、今後は緊急避難場所としての活用や、防災教育、震災の記憶の伝承の場としても利用される予定。