ブリヂストン バイオラバーセンターの起工式を実施

2013年06月03日

ゴムタイムス社

 ㈱ブリヂストンの米国子会社であるBridgestone Americas Tire Operations(以下BATO)は、2013年5月16日に米国アリゾナ州メサ市で、天然ゴムを含む植物「グアユール」の加工研究所「Biorubber Process Research Center」の起工式を実施した。 同施設は2014年に完成を予定しており、完成後は40名の研究者と技術者が従事し、2015年には天然ゴムの試験生産を開始する計画。
 同社グループでは、天然ゴムを採取する主要な原材料植物であるゴムの木(パラゴムノキ)の代わりとして、あらたな天然ゴム資源の研究開発活動を行っており、「Biorubber Process Research Center」では「グアユール」の品種改良や栽培技術、天然ゴムを採取するための加工技術の研究開発を行う。「グアユール」は米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産で、熱帯地域が原産のパラゴムノキとは異なる環境で栽培することができる。これにより、天然ゴム供給源の多様化が期待されている。
 ブリヂストンでは、「グアユール」を始めとした様々な原材料研究開発等の活動を通じて、2050年を見据えてタイヤの原料を100%サステナブルマテリアル化することを目指している。
 「グアユール」とは、米国南西部からメキシコ北部の乾燥地帯が原産の低木で、幹部などに天然ゴムを含んでいる植物。
 同社では、持続可能な社会の実現を目指し、「資源を大切に使う」活動においては、2050年を見据えた環境長期目標として「100%サステナブルマテリアル化」を掲げており、①そもそもの原材料使用量を削減(資源生産性の向上)②資源を循環させる、効率よく活用する③再生可能資源の拡充・多様化(=非再生資源ゼロを目指す技術)などの具体的な活動(アクション)を進めている。

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