日本免震構造協会(西川孝夫会長)は5月31日、東京・渋谷区にある同協会事務所で記者懇談会を開催した。
冒頭、深澤義和副会長はあいさつで「今年は創立20周年にあたり、当協会の取り組みとして2年前の東日本大地震で日本免震構造協会が扱っている免震構造、制震構造の建物が今回の地震でどのように影響をうけたかを2年間かけて調査し、『応答制御建築物の今後の取り組みに向けて―東北地方太平洋沖地震での課題―』でまとめて報告をした。また東日本大震災で大きな課題であったエキスパンションジョイントについて、当協会として4月26日、5月24日に免震エキスパンションジョイントガイドライン講習会も行った」と述べた。
次に可児長英専務理事が免震構造の紹介、免震・制震情報、免震効果、課題などについて説明。
また創立20周年記念事業計画は2013年度が記念見学講演会を開催、具体的に免震建物に関する講演と見学会を全国3ヵ所で開催。さらに、世界免制震会議、記念イベント等を行い、2014年度には記念特集号刊行、記念式典の実施等を計画している。
今回配布された免震建築物の計画推移(2012年の秋から会員にアンケートを行い、2011年12月までに計画をまとめた調査)では、リーマンショックから免震建築物の計画は落ち込んでいたが、2012年は需要が増加すると予測している。最後に第14回日本免震構造協会賞の説明も行われた。
2013年06月10日