取材メモ ジュロン島の厳重な保安体制

2013年06月10日

ゴムタイムス社

 ランクセスは4日、シンガポールのジュロン島で、新ブチルゴム製造プラントの稼働開始式典を開催した。
 ジュロン島はシンガポール南西部にある人工島。ジュロン工業団地の沖合いにあった島々を埋め立てによってつなげ、一つの島にした。面積は約32平方キロメートルまで拡張されており、シンガポール本島を除けば同国最大の島である。本島とは全長2・3キロメートルの土手道によって結ばれている。同島には石油化学企業のプラントが多数建設されており、01年9月11日に発生した米国の同時多発テロ事件以来、テロリズムを警戒して厳重な保安体制が敷かれている。シンガポール軍も島の保安に協力しているらしいが、今回は見ることができなかった。
 ジュロン島にはバスで行ったのだが、入島には、入口の検問所前で一度降車しなければならない。
 入島においては、X線による身体検査やパスポートの提示など、空港のような厳重な審査が行われる。基本的には、島内企業による事前手続きがなければ入島許可が得られないという。カメラ機材においても、事前申請が必要となっており、事前に機種名、シリアル番号などを申請した。もちろん、島内で許可なく写真やビデオを撮ることは認められていない。厳重な保安体制は同地に化学企業のプラント誘致が進む理由の一つとなっている。

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