アクリル系「トライゼクト」を新発売 高耐熱性を付与したＴＰＥに注力
アロン化成
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スチレン系「エラストマーＡＲ」
東亞合成グループのアロン化成は、中期経営計画でコンパウンドメーカーとしての事業領域の拡大を図ることとし、エラストマー事業を重点指向分野に位置づけ、「ものづくりセンター」（名古屋工場）でスチレン系以外のアクリル系、ポリエステル系のコンパウンドエラストマーの開発を積極的に進めている。
この一環として開発されたのが、アクリル系熱可塑性エラストマー「トライゼクト」。この「トライゼクト」は独自の製造プロセスを用いて、アクリル系ＴＰＥとＰＢＴをナノレベルに近い分散形態にし、柔軟性を維持しつつ、熱可塑性エラストマーでは最高レベルの耐熱性を付与した高耐熱アクリル系熱可塑性エラストマー。耐熱老化性に優れるのが大きな特徴で、耐熱性は融点２００度以上、可塑剤フリーであり、耐水性、耐湿性にも優れる。同社では耐熱性の要求される自動車用機能部品、電子機器部材などへの用途展開を進めている。
また、同社ではポリエステル系の熱可塑性エラストマーの新グレードも開発中で、融着強度を高めた需要に対応しスチレン系の融着グレードの横展開を図った。秋口にベースグレードを上市する計画でおり、一体成形が可能なことからニッチマーケットでのカスタマーグレードとして展開していくとしている。
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