「E-TPU」が本格採用 シューズのミッドソール部に 反発性能はEVA比70%増
BASFジャパン
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ドイツの化学会社BASF社が開発した発泡熱可塑性ポリウレタンビーズ「E―TPU」がアディダスジャパン㈱の最新ランニングシューズ『energy boost(エナジー ブースト)のミッドソール部分に本格採用された。
この『E―TPU』は、細かな独立気泡によって、強度、柔軟性、広い温度領域での卓越した反発と軽量化を同時に実現する優れた素材であり、微細で均一な気泡がエネルギーカプセルとなって独特なミッドソールを形成するという。
シューズのミッドソール部分にはこれまでEVA(エチレン‐酢酸ビニル共重合樹脂)素材が主流とされ使用されてきたが、EVAは外気温による硬度変化や耐久性能の面での課題があった。このためアディダス社が汎用性の高い高分子素材、熱可塑性ポリウレタンエラストマー(TPU)素材に着目し、BASF社と共同で新素材の開発と製品化を進めてきたもので、TPUを一度発泡させてから素材を成形するという新しい素材の成型方法に着目。BASF社のTPUを粒子状(ペレット)に一粒一粒発泡させた『E―TPU』を高圧特殊製法によってソール型に成形、CELL(セル=細胞)状の発泡形状を残しつつ集合体として成形することで、衝撃吸収と反発性を兼備する素材『BOOST™フォーム』が完成した。