日本ゼオン 熱可塑性透明樹脂を能増

2013年06月12日

ゴムタイムス社

 日本ゼオンは11日、水島工場(岡山県倉敷市)における熱可塑性透明樹脂シクロオレフィンポリマー(以下COP)用の原料モノマー生産能力増強を決定したと発表した。COP(製品名ZEONEX、ZEONOR)はプリンター・液晶テレビ・スマートフォン・デジタルカメラ・医療検査機器市場などの光学用途において需要が拡大しており、今後見込まれる必要量の増大に対応するため、COPの原料であるモノマー(ジシクロペンタジエン誘導体)の合計生産能力を、COPの生産能力の年間3万1000トンと等しくすることを決定した。 2013年度中の着工、2014年8月の稼働を目指す。同社は、ナフサからエチレン、プロピレンを製造する際に副生されるC5留分の総合利用を推進しており、COPはC5留分を抽出分離して製造するジシクロペンタジエンを原料としている。同社が1990年に世界に先駆けて独自に開発、上市したCOPは、原料であるモノマー(ジシクロペンタジエン誘導体)の種類により特徴が異なることで、多くの用途で使用されている。

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