ブリヂストンはサイドウォールにカラー印刷を施した四輪車用タイヤの新製品「エコピアEP001Sカラーサイド」「エコピアEV―01カラーサイド」を発表した。タイヤのカラーリングによるファッション性、独自性に優れたタイヤを提供する新商品として、タイヤプリント技術を使用したタイヤを7月より順次発売する。
12日、小平市にある同社技術センターでフルカラータイヤ印刷技術「カラーサイド」を使用した「カラーサイドタイヤ」の発表会を開催した。
当日は同社生産技術開発担当 フェロー川合誠一郎氏、ブリヂストンタイヤジャパン 消費財マーケティング本部長長島淳二氏らが出席し、新製品の概要や事業戦略等を説明した。
カラーサイド技術を用いたタイヤは第一弾に低燃費タイヤ「ECOPIA EP001S」に導入する「ECOPIA EP001S COLORSIDE」が7月1日に発売、続いて電気自動車(EV)専用タイヤ「ECOPIA EVー01」に導入する「ECOPIA EVー01 COLORSIDE」が10月1日に発売する。
今回実用化した「カラーサイド」は色つきゴムではなく、インクによる印刷を採用しているのが特徴であり、燃費性能やウエットグリップ性能に影響を与えることなく、タイヤのドレスアップを可能としている。またタイヤに含まれる劣化防止剤の影響を防ぐため、下地に変色防止に優れた「ペインタブルゴム((変色の要因となる透過抑制する特殊なゴム)」を採用し、インクにはゴムへの印刷が可能で、環境負荷の低いアクリル系UV硬化樹脂を採用している。印刷方式は濃度のムラやスジを軽減する「マルチパス」やグラデーションの表現を可能にする「マルチドロップ」などを採用することで高精細な画質を実現した。印刷工程は基本的にタイヤをセットする以外は全て自動化されている。
川合氏によると「社内の加速劣化試験でも2~3年は問題ないと思うが、耐久性は最低でも1年は持つ」という。
新商品の希望小売価格は基本となる低燃費タイヤ「エコピア」との差額は2000円で1万8585円から販売をする。また7月1日から「タイヤ館」「コクピット」「ミスタータイヤマン」にて順次販売される。
今後、同社では将来的にユーザーによるオリジナルのデザインを視野に入れ、販売店での再印刷などにも対応していくと計画をしている。