横浜ゴムは27日、建設・鉱山用リジッドダンプトラックに使用される大型ラジアルタイヤ「RB42」27・00R49サイズを6月から正式発売したと発表した。アメリカのタイヤ・リム協会によるタイヤの用途および踏面の種類における分類コードはE―4、タイヤ強度を表すスターレイティングは「★★」となる。標準的なオフロード路面に適応する「REGULAR(レギュラー)」と耐カット性能に優れる「CUT PROTECTED(カット・プロテクテッド)」の2仕様をラインアップし、泥、砂などの柔らかな路面から砂利、岩盤などの荒れた路面まで幅広い現場に対応する。
新たに開発されたベルト構造や専用モールドプロファイルの採用に加え、大型ラジアルタイヤ専用の新開発トレッドコンパウンドを採用することで、耐久性能を確保しながら優れた耐摩耗性能と耐カット性能を発揮する。また、トレッドパターンには耐摩耗性能、トラクション性能、泥はけ性能をバランスさせたブロックパターンを採用している。
同社は中期経営計画「グランドデザイン100」のフェーズⅢ(2012年1月〜2014年12月の3年間)のタイヤ成長戦略に「高付加価値商品のグローバル展開」を掲げており、建設・鉱山車両用大型ラジアルタイヤは同社が優位性を発揮できる高付加価値商品のひとつである。世界的な鉱物資源の生産増加に伴い、大型・超大型ラジアルタイヤは中長期的に需要が高まっている。こうした中、今回同製品を正式発売することで資源開発市場におけるグローバルな存在感をより一層高めていく方針。
2013年06月27日